【市川市】手児奈伝説ゆかりの地!真間山弘法寺を訪問レポート!

市川市・真間は、万葉集や歌川広重の『名所江戸百景』に題材として登場するエリアです。

日本史の偉人や伝説にも深いつながりがあるため、市川市の歴史を語る上では重要な役割を担っています。

今回の記事では、そんな真間の由緒あるお寺「弘法寺(ぐぼうじ))」にスポットを当てながら、市川の伝説・歴史についてもご紹介します。

弘法寺創建のきっかけ「真間の手児奈伝説」とは

▲筆者撮影/仁王門

みなさんは「真間の手児奈(てこな)伝説」をご存じでしょうか?

真間の手児奈伝説とは、奈良時代以前に真間に住んでいた手児奈という女性の生涯を語ったもので、弘法寺とは深い関係のある伝説です。

真間の手児奈伝説 概要

美しい容姿であった手児奈は毎日のように求婚され、男たちは手児奈をめぐり毎日争いあっていた。

やっとの思いで隣国に嫁ぐも、嫁ぎ先と故郷に争いが起こり、逆恨みを受けた手児奈は故郷に帰ることとなる。

しかし、嫁ぎ先から戻った自分を恥じて実家に戻れなくなった手児奈。

我が子と静かに暮らそうとするも、手児奈の噂を聞きつけた男たちにより、再び求婚の争いに巻き込まれる。

自分に嫌気のさした手児奈は、争いを収めようと真間の入り江に身を投げた。

真間山弘法寺は、この悲運な手児奈の霊を祀るために建てられたお寺なのです。

行基・空海が作った弘法寺の歴史と成り立ち

▲筆者撮影

天平9年(737)、真間を訪れた行基は手児奈伝説を聞くと胸を痛め、一棟のお堂を建てて手児奈の霊を丁重に祀りました。

これが弘法寺の前身となる「求法寺」です。

平安時代の弘仁13年(822)には空海が訪れ天台宗のお寺となりますが、建治元年(1275)に中山法華経寺との問答に敗れ、現在は日蓮宗のお寺となっています。

また、元禄8年(1695)には水戸黄門が来訪したこともあるお寺です。

明治21年(1888)の火事によりほとんどが焼失しましたが、明治23年(1890)に再建されました。

弘法寺の訪問レポート!広々とした境内を詳しくご紹介!

▲筆者撮影/祖師堂

真間の町を歩き弘法寺の石段を上ると、仁王門の先に祖師堂が見えます。

この祖師堂は宗祖の日蓮大聖人と2人の聖人を祀っており、平成22年(2010)に建設されました。

樹齢400年の枝垂桜「伏姫桜」

▲筆者撮影(2023年3月12日撮影)

弘法寺は、樹齢400年と伝わる枝垂桜「伏姫桜」が名物として有名です。

千葉を舞台にした『里見八犬伝』の「伏姫」にちなんだ名前の桜で、時期を迎えると美しい桃色の花が咲き誇ります。

地元の人間だけが知る隠れた花見の名所なので、みなさんもぜひお花見に訪れてみてはいかがでしょう?

▲筆者撮影/3月12日の様子

荘厳な佇まい・客殿

▲筆者撮影/客殿

祖師堂の横には、大きな客殿が構えていました。

こちらでは、御朱印・お守り・お札などを授与していただけます。

本殿~赤門~里見龍神

▲筆者撮影/里見龍神堂

客殿の横には、日蓮宗最古の木像が祀られる本殿、明治の大火を逃れた赤門が見え、その先には平成30年に改修を終えた「里見龍神堂」が見えます。

里見龍神堂は毎月の縁日・甲子日(60日に1度の日)に御開帳されています。

▲筆者撮影/伏姫の精霊がこもった白蛇・小鳥2匹を祀っているようです。

太刀大国尊天堂と宇賀桜

▲筆者撮影

里見龍神堂の横には、日蓮宗で法華経の守護神とされている大黒天を祀る「太刀大国尊天堂」があります。

こちらにも「宇賀桜」という枝垂桜があるので、お花見の際はこちらにも足を運んでみてくださいね。

手児奈を神として祀る「手児奈霊神堂」

▲筆者撮影

弘法寺から徒歩1分ほどの場所に、手児奈を女神として祀る「手児奈霊神堂」があります。

手児奈は無事安産・孝子受胎・健児育成・良縁成就の神として信仰され、地域の人々に広く愛されています。

筆者が訪れた日は1年に1度の「真間手児奈春まつり」が行われていたので、その様子も紹介します!

▲筆者撮影/手児奈太鼓のみなさん(快く掲載許可をいただきました!)

春祭りには、地元の飲食店やキッチンカーが多数出店していました。

手児奈伝説の朗読、真間で活動する女性太鼓グループ「手児奈太鼓」さんの演奏など、ステージパフォーマンスも大人気!

子どもやお年寄りも多く、地元の暖かな雰囲気に包まれていました。

▲筆者撮影

市川産のクラフトビール、地元で有名なパン屋さんのトースト、インドカレー、もみほぐしマッサージなど、出店しているお店もバリエーション豊かでした。

日曜日の昼下がりに訪問したため、親子連れが楽しそうに食事をしている様子がほほえましかったです。

▲筆者撮影/手児奈霊神堂の可愛らしい絵馬

ちょっと足を伸ばして江戸川へ…

▲筆者撮影

真間山弘法寺から少し歩くと、すぐに江戸川の土手へと出ることができます。

江戸川の河川敷は美しい桜並木が有名ですし、そこから1km先には桜の名所「里見公園」があります。

お花見の際には、ぜひこちらのスポットにもアクセスしてみてくださいね。

▲筆者撮影/少し先の場所には東京と市川を繋いでいた関所跡も!

真間山弘法寺のお出かけ情報まとめ

▲筆者撮影

真間山弘法寺の紹介は以上です。

筆者は小学生の頃に弘法寺の手児奈伝説を知りましたが、歴史の偉人・万葉集・八犬伝にも関わりがあることを知らなかったため、たいへん勉強になる訪問取材でした!

これからお花見シーズンを迎えますので、みなさんもぜひ弘法寺の枝垂桜を見に来てくださいね。

弘法寺の施設情報

住所:〒272-0826 千葉県市川市真間4-9-1(Googleマップで見る
電話:047-371-2242
アクセス:JR市川駅より徒歩約15分、京成国府台・市川真間駅より徒歩約10分
JR市川駅北口より松戸駅行きバス乗車「真間山下」下車、徒歩約5分
JR松戸駅北口より市川駅行きバス乗車「真間山下」下車、徒歩約5分
公式サイト:http://mamasan.or.jp/ 
備考:近隣に駐車場はありません

手児奈礼拝堂の施設情報

住所:〒207-0826 千葉県市川市真間4-5-21(Googleマップで見る
電話:047-371-2953
アクセス:真間山弘法寺より徒歩約1分
公式サイト:https://www.tekonareijindo.com/