【館山市】鳥居の中から富士山が拝める洲崎神社で感動の景色を見よう

洲崎神社(すのさきじんじゃ)って?

富士山は関東のいたる場所で見ることができますよね。洲崎神社は千葉県館山市の洲崎に鎮座する神社で、美しい夕陽の絶景や富士山を一望できる場所として知られています。また、江戸時代には安房国一宮とされ、その歴史を感じる場所でもあります。

おすすめポイント

・源頼朝が戦勝祈願した歴史的な場所
・鳥居の中に富士山が見える絶景スポット
・本殿は館山市指定有形文化財に指定されている
・安産・航海安全・豊漁・五穀豊穣や厄除開運の守護神としてご利益があるとされる

洲崎神社へのアクセス方法

洲崎神社までは房総フラワーラインを利用した行き方が一般的です。館山駅より洲崎神社まで路線バスもありますが、まっすぐアクセスしたいなら車利用がおすすめ。最寄り駅はJR館山駅なので、電車、高速バス利用の方はそちらから路線バス、タクシーを利用しましょう。房総の観光をしながらゆったりと向かうのがよさそうですね。

電車・バスでアクセスする場合

JR特急さざなみ「東京駅」~「館山駅」よりバス「洲の崎神社前」 約40分

車・タクシーでアクセスする場合

富津館山道路/東関東自動車道館山線「冨浦」ICより 約50分
JR線「館山駅」よりタクシーで約20分

高速バスでアクセスする場合

房総なのはな号「東京駅」~「館山駅」 約1時間50分
新宿なのはな号「新宿駅」~「館山駅」 約2時間

房総なのはな号
http://time.jrbuskanto.co.jp/bk04010.html

洲崎神社の歴史

主祭神は天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)で、安房神社の祭神であり、元々は「洲ノ神(すさきのかみ)」とも呼ばれていました。祭神の表記は文献により異なりますが、古くから修験道の影響を受けていたことが伺えます。また洲崎神社は、海岸に面しており、大鳥居や浜鳥居からは美しい景色が広がります。また、源頼朝が戦勝祈願した歴史的な場所でもあります。船から見ると、一の鳥居の中に富士山が見える絶景スポットとしても知られています。参拝される際は、この美しい景観と歴史的な背景を感じながら訪れてみてくださいね。

境内

文政3年の石標には拝殿の篇額(へんがく)は松平定信筆によるもの。3巻の縁起をはじめ、本殿や神体髪が市の指定文化財になっています。神社裏の御手洗山の自然林は県の指定を受けています。

洲崎神社 みのこ踊り

出典:https://tateyamacity.com/archives/2523

毎年8月21日、22日には「洲崎踊り」が催されます。
この踊りは千葉県無形民俗文化財に指定され、みろく踊りと鹿島踊りの二種類があり総称してミノコオドリと呼ばれます。音頭の唄に合わせ太鼓を打ち、女児が輪になって右回りで踊ります。海を目の前に行われる伝統ある催事は是非一度見ておきたいですね。

<みろく踊り>
右手に扇、左に御幣(おんべ)を担ぎ、手足をからませながら大胆な振りと動きのある踊り。
<鹿島踊り>
右手に扇、編み傘をかぶって行われる。みろく踊りとは違い、緩やかで単純な動きが特徴。海の安全を司る、鹿島信仰を母胎にした芸能となっている。

御神石

出典:http://history.hanaumikaidou.com/archives/4591

浜に祀られている大きな特徴的な御神石。長さ2.5mもの大きさで、竜宮より洲崎大明神に奉納された二つの石の一つとされています。もう一つは対岸の三浦半島に飛んでしまったと伝えられています。
神奈川県横須賀市吉井にある「安房口神社」のものは先端に円い窪みがあることから「阿形(あぎょう)」、洲崎の石は口を閉じたような裂け目に見えるため「吽形(うんぎょう)」とし、狛犬のように東京湾の入り口を守るように祀られています。言い伝えではありますが、納得させられるような神秘的な二つの石。是非両方とも見ておきたいですね。

洲崎神社自然林(御手洗山)

出典:https://www.city.tateyama.chiba.jp/syougaigaku/page100220.html


本殿付近~山頂への土地は洲崎神社にある境内、御手洗山(みたらしやま)の斜面は神聖な場所とし伐採がないことから自然林が保たれ、千葉県指定天然記念物となっています。潮風を強く受けるため斜面の上部、下部では樹木の育ちが異なります。人の手がほとんど入っていない自然の中にある洲崎神社はとても雰囲気がありますね。

洲崎神社 スポット情報

住所:〒294-0316 千葉県館山市洲崎1697(Googleマップで見る
TEL:047-029-0713
駐車場:有
公式HP:洲崎神社 – 館山市観光協会 (tateyamacity.com)

洲崎神社周辺の施設

こちらでは房総フラワーラインを利用し行くことのできる周辺施設を紹介していきます。洲崎神社と一緒に回ると繋がりのある歴史や伝承に気付くかもしれませんね。

洲埼灯台

出典:https://maruchiba.jp/spot/detail_10433.html

東京湾の入口にそびえるのは、洲埼灯台。1919年に点灯開始し国の登録有形文化財にも指定される初期形のコンクリートづくりの灯台です。国の定義では、洲埼灯台と対岸にある三浦半島の「剱埼(つるぎさき)灯台」を結ぶラインより内側を東京湾としており、重要な目印でもあります。天気の良い日は三浦半島をはじめ、富士山を望むことができます。

洲埼灯台 スポット情報

住所:〒294-0316 千葉県館山市洲崎1043(Googleマップで見る
TEL:0470-22-2000(館山市観光協会)
アクセス:<電車・バス>JR館山駅よりバスで約30分、洲崎灯台前下車徒歩5分
<車>富津館山道富浦ICから約40分
駐車場:周辺パーキング有
公式HP:https://tateyamacity.com/archives/295

観音寺(養老寺)

出典:https://tateyamacity.com/archives/2591

洲崎神社すぐそばに位置する養老寺。こちらも洲崎神社と関連し源頼朝が参拝した場所。神通力の信仰があり足の神と称されています。また千葉県を舞台にし江戸時代に書かれた長編小説として有名な『南総里見八犬伝』(著:曲亭馬琴)にも養老寺の岩窟が登場。物語の中で伏姫が文字の入った数珠の玉を与えられた重要なシーンです。現在ではお寺の横に保育園が併設されています。境内には石窟と独鈷水(どっこすい。湧き出た清水のこと)があり、小説の聖地巡礼としても訪れる価値がありますね。

観音寺(養老寺) スポット情報

住所:〒294-0316 千葉県館山市洲崎1331(Googleマップで見る
TEL:0470-29-0833
アクセス:<電車・バス>JR線「館山駅」よりバスで約50分、「洲崎神社前」下車徒歩1分
<車>富津館山道「富浦IC」から約50分
公式HP:https://tateyamacity.com/archives/295

まとめ

洲崎神社は小さな神社でありながらも対岸にある神社と深い関係があったり歴史や神秘的な力を感じさせます。アクアラインを利用して三浦半島へ行って対岸の神奈川県横須賀市吉井にある安房口神社に参拝し、伝承や歴史を学ぶのも楽しそうですね。

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