僕が一番本気になれるのは、人のために行動しているとき。

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淑徳大学・社会福祉学部を卒業後、2025年に新卒(事業経営コース)でドットラインに入社した井邑さん。入社半年で管理職へ昇格し、現在は「ドットステイ(医療多機能型生活介護)」で活躍をしています。今回は、ドットラインへの入社背景、配属希望先にドットステイを選んだ理由、これからの目標などを聞いてみました。

💡ドットステイ(医療多機能型生活介護)とは
未就学児から成人まで、医療やリハビリが必要な全世代を対象に、「第二の自宅」のような居心地の良い施設で、看護師や支援員などの専門家による通所型の医療的ケアやリハビリ、自立支援サービスを提供する施設です。児童発達支援・放課後等デイサービス・生活介護を組み合わせた多機能型の施設につき、利用者の皆さんは未就学児から成人になるまで、同じ施設で継続してサービスを受けることができます。

「人のために」が自分の原動力だと気づいた

– 社会福祉学部出身とのことですが、いつから福祉系の仕事を目指されていたのですか?

高校は商業高校だったので、高校進学時は、福祉業界への就職は考えていませんでした。
自分の将来のことを考えたきっかけは、部活動(吹奏楽部)での経験でした。

多くの時間を費やすなかで、「なぜこんなに練習しているのか」と考えることがあり、僕は、上手くなりたい気持ちよりも、「演奏会でお客様に喜んでもらいたい」という思いの方が強いことに気づいたんです。みんなの音が重なり鳥肌が立つ瞬間をつくれたら、気持ちがひとつになったと実感できる演奏ができたら、お客様にとっても忘れられない時間になる。そう感じました。

その答えに気づいてから、私の将来の目標は「自分のため」ではなく、「誰かのために動ける人になること」へ変わりました。そして、人の力になれる場を考えたとき、医療・福祉は“誰かのために行動する”ことが日常にある仕事だと感じました。だからこそ、「ここなら本気で向き合える」と思い、進む道がはっきりと見えるようになりました。

就活の時期になっても、その思いは変わらなかった?

はい。医療と福祉に絞って就職活動を行いました。

―その時に、ドットラインに出会った?

実は大学2年生から、ドットラインのグループホームでアルバイトをしていました。大学では精神福祉を学んでいたので、学校外で経験を積める機会として、就職活動が始まる直前まで続けていました。

選考に進んでいた会社は、ドットラインを含め4〜5社ほどありました。
でも、他社を知るほどに「サービス提供の土台が整っている」「IT活用など先進的な取り組みがある」「さまざまな福祉に触れられる」と、ドットラインの強みを実感しました。さらに、スキルアップの機会が豊富で、早期に管理職を目指せる環境にも魅力を感じ、ここで働きたいと入社を決めました。

―そうだったんですね。

また、アルバイト時代にお世話になった社員さんや、面接官の森本さん吉田さんが、内定承諾前から個人的な悩みにも親身に相談に乗ってくれたことは、入社の大きな決め手でした。

チャットや電話で何度も相談に乗っていただき、僕1人のためにたくさんの時間を割いてくれたことが本当に嬉しかったんです。申し訳なさはありつつも、この温かさに触れたことで、「これがこの会社の雰囲気なんだ」と強く感じました。

「一人で決めすぎない」を意識。頼らせてもらえる職場

入社後はどんな仕事を?

4~5月は初期研修、6月からドットステイ都賀(医療多機能型生活介護)へ配属となり、OJT研修で現場の動きを学びました。8月にはドットステイ蘇我へ異動し、同拠点の管理職業務の引き継ぎを行い、10月1日付で管理職となりました。

管理職になるまでがすごいスピード感ですね

事業経営コース(※)で入社した同期のなかには、近いタイミングで管理職に昇格する人も多くいました。選考時に聞いていた「入社半年で管理職を目指す」という話は本当に実現できるんだと驚きました!

(※)医療・福祉・介護業界で経営視点を持ち、事業経営者として活躍できる人材を育成することを目的としたカリキュラムを学べるコース

ちなみに、ドットステイへの配属はどう決まったのですか?

研修期間中に「ドットラインでどんなことがしたいか」というアンケートがあり、子どもと関わりたいか、さまざまな領域に挑戦したいかなどを答えるものでした。僕は、年齢や領域にこだわらず多くの方を支援したいと伝え、その結果、ドットステイへの配属が決まりました。

 同じ拠点に同期はいましたか?

事業や拠点規模によって1人の場合もありますが、都賀拠点には事業経営コースとプロフェッショナルコース(※)を合わせて5名の配属がありました!配属2ヶ月後に僕だけ異動があったので、その分、寂しさはありましたけどね(笑)

(※)現場で働く専門性を磨き、お客様と近い距離でサービス提供を行い、現場のプロとして活躍できる人材を育成するカリキュラム

–交流はいまでも?

はい。日常的にチャットで連絡を取り合っていたり、時々ご飯に行くなど交流は続いています。
ただ、集まるとどうしても仕事の話が中心となり「自分なんかまだまだ…」と反省会になりがちで。でも、せっかく集まったのに、ネガティブな話だけで終わるのは嫌じゃないですか。だから、1人ずつみんなで褒め合い、自己肯定感をあげるための時間を作っています。

温かい時間ですね

ただ、僕だけは「井邑はいつも楽しそうだから、(やらなくて)いいよ」って、サラッと終わるんですよ。確かに、振り返ってみても、いつも楽しくやっているので「俺、悩みないわ(笑)」ってなりました。

―悩みがないと思える理由は?

異動後も、周りのクルーを頼ることができたからだと思います。いつも「頼らせてくれる」「助けてくれる」先輩たちで、分からないことはその場で質問して解決できるため、翌日に悩みを持ち越すこともなく、常に楽しく仕事ができています。

頼ることが苦手な人もいると思いますが、僕がこのマインドになれたのは、自分が後輩育成に関わる未来を想像したからなんです。質問してこなかったり、頼りに来ない方が心配になりますし、また、質問されても邪険には思わないだろう、と思いました。
だからこそ、「〜だったらどうしよう」と気を遣うより、「分からないことが当たり前の時期は、どんどん確認して先輩に心配をかけないようにしよう」と、とにかく自分から行動するようになりました。

その結果、抱え込むほどの不安はなく、ずっと楽しく仕事ができています!

– なるほど

それに、たくさん話しかけて、早く職場に慣れたいという気持ちもありました。
先輩や上長、利用者の皆さんと信頼関係を築くためには、たくさんコミュニケーションを取ることだろうという考えもあって。信頼関係が出来上がってくると、仕事に関しての意見交換もしやすくなり、すべてがプラスに繋がると実感しています。

この考え方は、管理職になってからも続けています。
特定の人だけに偏らず、現場のクルー・看護師などの専門職を含め、さまざまな立場の人の意見を参考にするようにしています。時には、学校などの関係機関へ同行していただき、複数の視点・複数の耳で、意見を拾えるよう工夫もしています。

“独断しない・声を拾う・寄り添う”リーダーになるべく、現場の声にも耳を傾けながら、常にベストを考えるようにしています。

地域のニーズを知ったことで、もっとできるを実感


ー進化していっているんですね

社内だけじゃなくて、社外でも「独断しない・声を拾う・寄り添う」を意識するようにした結果、地域におけるドットステイの役割やニーズを改めて実感するようになりました。

というと?

配属されてまず感じたのは、まだドットステイの知名度が十分ではないということでした。
そこで、フィールドマーケティングの一環として、地域で行われている家族会(重症心身障害者を守る会)への参加や、特別支援学校・相談支援事業所での説明会の実施など、地域の方との接点を増やす取り組みを始めました。

こうした場では、サービスへの良い反応をいただけることも多く、加えて、質問内容からニーズが見えるため、新しいサービスを考えるヒントにもなっています。

以前からこういった交流は行っていたのですか?

関係機関へのフィールドマーケティングは以前から行っていましたが、家族会への参加は、僕の発信でスタートした取り組みだと思います。

なんと!どういったきっかけで参加しようと思ったのですか?

大学生のとき、別の家族会に参加した経験がありました。
家族の視点で伺う“生の声”はとても参考になりますし、コミュニティ規模に関係なく、自分たちから情報発信する大切さを実感したんです。その経験もあって、「ドットステイも参加したい」と思いました。

いまはまだ種まき期間ではありますが、活動を続けるなかで「とてもありがたいサービスだね」「知り合いにも紹介してみるね」と声をいただくことも増えています。これからも、小さな取り組みを積み重ね、知名度を高めながら、地域にとってより大きな存在を目指していきたいと思っています。

誰かの“できた”を、いっしょにつくる


ー井邑さんの想いが伝わってきます。

日々、利用者様との関わりから癒しをもらっているので、立ち止まらずに頑張れています。

ーそれはどんな?

一緒にゲームをしたり、絵を描いたり、お話したり……。
そうした活動を通しての触れ合いや、一人ひとりとの距離が近い分、やりたいことを叶えてあげられたときの嬉しそうな表情を見る瞬間が、僕にとって大きなやりがいです。

ー例えばどんな願いを叶えたんですか?

先日は、手が不自由な利用者様から「絵を描きたい」と相談がありました。ペンは持てなくても描けるパソコンのツールを探し、実現することができました。

また、別の利用者様からは「ゲームがしたい」という相談。ちょうど新しいゲーム機が発売の時期だったのですが、僕の身内が最新版に当選しておりまして(笑)古いゲーム機を持ってきて、拠点の大きなスクリーンに接続。大人数で楽しめるゲームをクルーで選び、みんなで遊べる時間をつくりました。

こういった取り組みを積極的に実現したいと思うのには、「障害の特性を考えると、簡単にゲーム機を買えない」というご家族の気持ちも分かるからなんです。
だからこそ、ドットステイに来たら、家ではできない体験ができる、新しい趣味や興味にも出会える。そんなポジティブな場所にしたいと思っています。利用者様にもご家族にも、「ここに来るのが楽しみ」と思ってもらえる存在であり続けたいです。

最後に、現在就活中の方にメッセージをいただけますか?

新卒だからこそ使える“カード”を、どんどん活かしてほしいと思います。僕自身、大学のキャリアセンター、エージェント、先輩など頼れるものは全部頼り、やれることはなんでも「まずやってみるか!」と行動していました。

とはいえ、内定をもらったけれど「本当にやりたいことなのかな?」「自分にできるのかな?」「いつ就活を終えればいいんだろう?」と悩む時期もあると思います。
その気持ちも分かりますが、「やってみないと分からない」という気持ちで、肩の力を少し抜いてみてほしいです。やってみて合わなければ、次を考えればいいんです。「ここでの経験は、将来のステップの一つ」という考え方も、僕は十分“正解”だと思っています。

ただ、ドットラインで働いてみて、僕は本当にたくさんの経験ができています。
過去に事例のないことでも「やってみよう」「考えてみよう」と、みんなで検討しながら前に進んでいける環境があります。先輩のなかには、社内転職制度を活用して、別の“やってみたいこと”に挑戦した方もいます。

ドットラインには「こうじゃなきゃダメ」という固定概念はありません。自分の思ったことを試したい、挑戦したいという方には、きっとぴったりの環境だと思います!

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