2023年に新卒・事業経営コースの1期生でドットラインに入社した笠井さん。現在は「ドットジュニア」で管理職として働いています。大学在学時は数学の先生を目指し学んでいた笠井さんが「なぜ先生ではなく就職を選んだのか」をはじめ、入社後に感じた自己成長、同期との絆など、入社3年目(取材時)のリアルな声を聞いてみました。
💡「事業経営コース」とは
新卒入社社員を対象とし2023年に開始した「事業経営コース(通称Mコース)」。介護・医療・福祉業界で経営視点を持ち、事業経営者として活躍できる人材を育成することを目的としてカリキュラムを実施中。
就活軸は仕事内容ではなく「自分がなりたい姿」

– 大学ではどんなことを学んでいたんですか?
数学の先生になりたくて、そのための勉強をしていました。
でも、3年生の春先に行った教育実習をきっかけに「先生を目指すのは、なんか違うかも」と感じてしまって。そこから1年近く、自分が本当にやりたいことについて悩む日々が続きました。
– なぜ、先生は違うと思ったのですか?
もちろん生徒と直接関わるのも楽しかったのですが、僕は教材研究(授業をつくること)の方が好きだと気づいたんです。加えて、実際の現場では教材研究に時間を割くよりも、生徒や保護者対応、部活動指導などに多くの時間が使われていると感じました。
自分がやりたいと思っていた授業の質を高めることも、残業が前提になってしまう環境での実現になると知り、「理想としていた先生像とは少し違うかもしれない」と感じたんです。
– なるほど。そこから一般企業への就職に?
はい。ただ、すぐにはやりたいことは見つからず、なんとなく説明会に参加する日々でした。そんななか、5日間のビジネスコンテストに参加したことをきっかけに、自分が「面白いと感じること」が少しずつ見えてきたんです。
―と、いうと?
テーマは「短期間で億単位を稼ぐには?」というものでした。事業企画を進めるなかで、アイデア出しから市場調査、資料作成、プレゼンまで、必要な情報を自分たちで集め、1つひとつピースを埋めていく過程がとても面白かったんです。それを自分の将来に置き換えたとき、「できなかったことができるようになる」を、日々働きながら感じられる仕事がしたいと思うようになったんです。
そこから就活軸は「自己成長を実感できる仕事」「早期にキャリアアップが目指せる会社」に固まりました。4年生からは「若いうちから管理職」を打ち出している企業を中心に説明会へ参加し、その一つがドットラインでした。
―ドットラインへの入社の決め手は?
「自己成長」に対してぶれない会社であること。そして、プライベートの時間や意見の自由が守られる点が魅力でした。仕事内容以上に、長く働くうえでストレスの少ない環境を選びたいと思っていたので、自分に合っていると感じました。
与えられたのは”場所”だけ。入社3ヶ月目に、同期7名で新規開所を経験

– 事業経営コース(以下、Mコース)での入社ですが、入社後まずはどんなことを?
入社後まずは、ビジネスマナー研修に加えて各事業をローテーションし、会社全体を広く学ぶ期間でした。そのなかで希望部署を選ぶアンケートがあり、僕は「ドットジュニア」を志望しました。初期研修を終え本配属後は、配属先の教室で現場で求められる支援スキルを実践的に学ぶ期間。児童支援(支援プログラムの作成)、個別支援計画、送迎、保護者対応、契約対応など、一通りの業務を自走できるようになるためのOJT研修を中心に受けました。
そして、7月(入社3ヶ月後)からは、ドットジュニアに配属されたMコース新卒7名で、当時新規開所だった高浜教室へ異動し、教室の立ち上げを任されました。
– 新卒7名で教室の開所を?
はい。与えられたのは“場所”だけ。教室レイアウトや備品配置、PR方法、契約対応など、運営に関わるすべてを自分たちで分担して進めました。ゼロから形にしていくプロセスそのものが、実践的な学びの場でした。
–不安は?
「面白そうじゃん!」の方が大きかったです。みんなレベルの高い研修を受けていたので、それぞれ最初の配属先で学んだ知識を出し合い、最強の教室をみんなで作っていくようなワクワク感がありました。もちろん、自分たちで考えてトライしながらも、困ったときはすぐに上長へ相談できる仕組みはあったので、完全な放任ではなかったですしね。
–1年目から濃すぎる経験ですね。
チャレンジの連続でしたが、どんな経験も自分のスキルとして積み上がっていく感覚がありました。僕は開所後1年ほどで他の教室へ異動しましたが、ここで培った学びは管理職へと昇格した今もなお、自分の糧として活きています。
–異動してしまったとのことですが、 同期の皆さんと会う機会はありますか?
研修以外ですと、家に泊まりにくる同期が2人います(笑)
仕事とプライベートは別物だろうと考えていたのに、この2人はプライベートでも遊ぶくらい仲良くなりました。ただ気が合うだけじゃなくて、それぞれが考えを持って意見を出し合える仲間で。「俺はこう」だけじゃなく、「それいいじゃん」と認め合える関係なんです。高め合うって、こういうことなんだなって実感しています。
– 立ち上げ以外に経験したことは?
実は、教室の立ち上げと並行して本社で採用担当も兼任させていただきました。
ここでは単なる面接官としての経験にとどまらず、現場での保護者面談や契約説明の場にも活かせるような、「相手のニーズに合わせて提案する伝え方」の質を高めることができました。ただ事業を説明するのではなく、相手の話を引き出しながら必要な情報を届ける。対話を重ねるなかで、思いやニーズをくみ取り、最適な提案につなげる力が身についたと感じています。
一方で、自分の話の引き出しが少なかったという課題にも気づかされました。この課題に対しては、いまも周りの助けを借りながらですが、複数視点をもった提案ができるよう日々研鑽を積んでいます。
―嬉しいこともあるそうですね。
はい!採用担当者として、自分が携わったクルーと現場で再会することがあるんです。楽しそうに働く姿を見られるのは、本当に嬉しいです。
– 経験の多さに驚かされています。ちなみに、この3年間で感じた成長はありますか?
圧倒的に自分のキャパシティが広がったことです。
マルチタスクが得意ではなかったのですが、いまでは、例えば自分が会議で教室にいないときにクルーの急な休みが発生しても、近隣の教室へのヘルプ要請や代わりの送迎手配など、現地にいなくても冷静に、余裕を持って対応できるようになりました。
「できた」に立ち会い、思わずハイタッチ!

ーこれまでの経験で印象に残っていることはありますか?
特に印象に残っているのは、2年目に関わったダウン症の児童の支援です。
ある日突然、今までできていたトイレができなくなってしまったんです。ご褒美を考えたり、環境を変えたり試行錯誤しましたが、なかなかうまくいかず、すべて拒否されてしまう状況でした。
ーどうやって乗り越えたんですか?
飲食の介助をしていたとき、「コップを置け」「自分でやる」というような仕草をするようになって。それを見て「もしかしてトイレも自分でやりたいのでは?」と思ったんです。
試しにトイレに誘導しながら「俺はどこにいたらいい?」「何かしてほしいことはある?」と出方を伺ったところ、3ヵ月ぶりにトイレに行くことができて。読みが当たった嬉しさもあり、すぐにそのことを一緒に試行錯誤していたクルーに共有したんです。
ーそしたら?
別の日にその児童が来たとき、僕は休みだったのですが、「同じように試したらできたよ!」と、わざわざ喜びの連絡をくれたんです。
ふとした仕草から“やりたい”というサインに気づけたこと、そして「できた!」という瞬間に立ち会えたこと。その後、連絡をくれたクルーと出勤日が重なった日には、いろんな感情が込み上げて、思わずハイタッチしてしまいました。大人になって、同じ熱量であんなに熱く喜べる瞬間があるとは思わなかったです(笑)
自分の価値を高めていく。それができる会社

ー保育士資格も取られたとか。
はい。「せっかくなら取るか!」と思って挑戦しました。
実は内定時に人事の方から資格の話を聞いていたので、大学在学中に試験を受けてみたんです(※)。でも、ストレートですべての科目の合格にはならなかったので、入社後にもコツコツ試験を受け続けて、約2年かけて取得しました。
(※)保育士試験は年に2回(前期・後期)、筆記試験(9科目)と実技試験があります。筆記試験は科目ごとに合否が決まるため、不合格の科目だけ再挑戦できます。何度でもチャレンジできる仕組みなので、少しずつ着実に知識を積み上げていくことができます。
ー取得してよかったことは?
見学に来られた保護者に「保育士免許を持っています」と伝えられる点です。ドットジュニアでは、保育士免許以外に教員免許なども活かせますが、「資格を持つ=専門知識がある人に預ける安心感の提供」という意味でプラスに働くとのかなと僕は感じています。
ただ、僕自身も2年目までは無資格でしたし、資格の有無関係なく活躍できるんですけどね!入社時は無資格・未経験者の方が圧倒的に多いので、その点ではハードルは感じないで欲しいです。
ー最後に未来の仲間たちにメッセージを。
就活時に掲げた「自己成長」という軸は入社後も変わらず、日々の経験を通して着実にキャリアアップしていることを実感しています。
そして、これらを実現するために自己研鑽を続けられるのがドットラインだと思います。年齢に関係なくチャンスが多く、若いうちからマネジメントを任せてもらえ、自分の思考や意見も受け入れてくれる環境がある。さらに、発信した内容には「こうした方がもっとよくなるのでは?」と建設的なフィードバックをくれる仲間も多く、実現に向けた課題がクリアになっていく実感も十分に得られます。
僕と同じような考え方や就活軸を持っている方にとって、ドットラインはすごくいいスタートダッシュが切れる場所だと思います。気になる方は、ぜひ説明会に参加してみてください。一緒に働ける日を楽しみにしています!

