病院から在宅へ。国の方針にもマッチした訪問介護の最先端で働く魅力に迫る

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現在、障がい者訪問介護「希望のまち」で5つの事業所の統括所長を務める齋藤さん。希望のまちには立ち上げから携わっており、勤務経験がとても豊富です。

 齋藤さんの強みは、現在の訪問介護だけでなく、過去の施設介護の経験も含め、柔軟な視点で介護業界を見られること。ドットラインの成長過程にも長く関わってきたこそ見える、障がい者訪問介護市場の将来性やドットラインの強みについて、齋藤さんにお話を伺いました。

希望のまち訪問介護事業所 統括所長 齋藤健太

施設介護から、ドットラインで初めて訪問介護を経験。障がい者訪問介護「希望のまち」の立ち上げにも携わり、統括所長に就任。

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きっかけは、人と関わる楽しさから。さまざまな巡り合わせを経て訪問介護の道へ

− どういった経緯で介護や福祉に興味を持つようになったのでしょう?

 もともと人と関わることが好きで、高校の時から飲食店で接客のアルバイトをしていました。介護や看護に興味を持ったのは、当時仲良かった人が看護師になると聞いたことがきっかけです。本当は高校を出て看護の専門学校に行きたかったのですが、経済的な理由で断念しました。

 看護ではなく介護の道に進んだのは、介護職が「人生の最期に関われる仕事」であるというところに魅かれたからです。利用者さんの最期に関わることはとてもデリケートですが、人間が好きな自分にはとても大切な仕事だと感じました。そこでまず、新卒で有料老人ホームに就職しました。

− そこから一度退職し、飲食業に転職されてますね。

 就職してみたものの、キャリアアップの面で限界を感じたからです。施設介護は部屋数と利用者数の上限が決まっていて、勤務時間や夜勤回数もほぼ固定されています。収入やキャリアを求めるには、資格取得などさらなる工夫が必要でした。

 飲食業に転職してからは、お店の立ち上げやスタッフ管理の仕事に携わりました。人と関わる経験、人を動かす経験は、今の仕事にも活きていると思います。ただ、飲食業は土日出勤や残業が当たり前で、体力的な負担もあります。ちょうどその時期に子どもを授かったこともあり、一年ほどで退職することになりました。

− ドットラインにはどのような経緯で来ることになったのでしょうか?

 有料老人ホームで働いていた時に知り合ったドットラインの方から、「障がい者の訪問介護の事業を新たに立ち上げるので、一緒にやりませんか」とお話をいただきました。

 その時はまだ飲食業の仕事をしていましたが、収入やキャリアについてどうすればいいか見通しが描けていませんでした。ですから、自分たちで事業を立ち上げることの可能性に少し惹かれました。責任もあるので不安はありましたが、未来が広がるかもしれないと思い、そのお話をお受けすることにしました。

改善を重ねて事業拡大へ、市場の可能性に気付く

− 以前の職場のように仕事の限界を感じることはないのでしょうか?

 施設には受け入れられる利用者さんの上限がありますが、訪問介護はエリアが広がり続ける限り利用者さんも増え続けます。そのため、訪問介護の可能性に限界を感じたことはありません。

 最初こそ事業所の立ち上げに苦労しましたが、利用者さんの募集にはそれほど時間はかかりませんでした。というのも、障がい者訪問介護の事業所数はまだ少なく、まだ供給が追いついていないのです。希望のまちの利用者さんも、初めてお会いした時は口をそろえて「なかなか事業所が見つからなかった」とおっしゃいます。

 逆に言えば、障がい者訪問介護にはまだまだ成長の余地が残されており、市場として見ると大きな可能性があると考えられます。事業所探しに困っている人の力になれるように、エリア拡大や新サービスの展開をしていくことが、訪問介護事業の成長につながります。

− 障がい者訪問介護において、ドットラインだからこそ提供できる価値は何だと思いますか?

 障がい者訪問介護の「希望のまち」ができるところに、訪問看護の「夢のまち」の事業所も展開されるところだと思います。訪問介護を利用される方の中には、訪問看護のサービスでもお困りの方がいます。介護と看護、併せてご紹介できるのはドットラインならではの強みであると思います。

 ドットラインのサービスは同じアプリで管理されていて、連携しやすくなっています。介護や看護、医療等の境界を越えた連絡がスムーズです。これは管理職だけでなく他の職員たちもリアルタイムで確認できるので、立場を超えた周知ができます。伝達が速いと利用者さんへの対応も必然的に速くなり、更なるサービスの向上につながっています。

変化し続けるドットラインで描く齋藤さんの未来

− 齋藤さんから見た、ドットラインの強みはなんでしょう?

 まずは、若さと柔軟性だと思います。若さはフットワークの軽さ、柔軟性は変化への意欲を表しています。職員の年齢層も業界の中では若い方ですが、それよりも対応が早いことや成長への意欲が高いことが重要です。

 ドットラインには「ベーシック8」という行動指針が掲げられており、「スピードを重視する」「変化し続ける」という項目があります。ルール改変やエリア拡大など、実際に素早く現場に対応できていることが、事業拡大の大きな要因になっていると思います。組織を動かしている人たちのスピード感には、いつも刺激をもらっています。

 そしてそんな環境の中でも、誰でも意見しやすいところが大きな強みだと思います。

 以前働いていた有料老人ホームでは、年功序列が色濃く残っており、働き方について意見しても解決に繋がりませんでした。しかしドットラインでは、現場の意見を繁栄しやすい仕組みができています。

 具体的には、二週間に一回「ルール改善会」が開かれていて、現場の意見に対してフィードバックをおこなっています。実際にルールを決めるのは管理職でも、現場をよく理解しているのは利用者さんと関わるスタッフたちです。現場にいない管理職から見えない部分の指摘も多く、現場からの意見はとても貴重です。

− そんな柔軟性を活かして、これから何か挑戦していきたいことはありますか?

 今後も、一番大きな課題になるだろうと思うことはマネジメントです。スタッフ一人一人とどう向き合っていくか、難しさを感じると同時に、やりがいもあります。フィードバックやサポートが的確にできて、スタッフがちゃんと成長してくれた時が一番嬉しいです。人を育てることは、簡単ではないからこそ楽しいのかもしれません。

 今後の展望としては、ドットラインのサービス拡大を通じて、自分自身もさらにキャリアアップを目指したいと考えています。私は経済的な理由で大学や専門学校への進学を断念しましたが、子どもたちには選択肢として与えられるようになりたいです。

 私は一貫して人と関わることが好きなので、利用者さんからの「ありがとう」が聞けるようにサービスの質も常に上げていきたいです。ドットラインのサービスを選んでくださる利用者さんにはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

 ドットラインには、まだまだ成長していく構想がたくさんあります。現在は千葉を中心に関東圏へ少しずつ事業を拡大していますが、いずれ日本全国でドットラインのサービスを提供できるようにしたいですね。そのために、今自分にできることを精一杯取り組みたいと思います。

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