元プロバレーボール選手が現役引退後に見つけた、もうひとつの情熱。就労支援の現場で自分らしいキャリアを築く

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北海道のバレーボールチームでプロ選手として活動した後、千葉ドットへの移籍を機にドットラインへ入社した松永さん。現在は「ドットワーク(就労継続支援B型事業所)」でご活躍されています。競技引退後も「ここで働き続けたい」と思えた理由、そしてドットワークで見出した新たなやりがいについて、お話を伺いました。

ドットワーク(就労継続支援B型) 松永 龍人

大学卒業後、北海道のプロバレーボールチームに入団。その後千葉ドットへ移籍し、ドットラインに入社。契約終了後もドットラインで働き続けることを決意し、ドットワーク(就労継続支援B型)で活躍中。

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支えてくれた仲間への恩返し。ドットワークで見つけた、新たなやりがいと居場所

– ご経歴と現在の業務内容を教えてください。

バレーボールを始めたのは中学3年生のときです。そこから競技を続け、大学卒業後は北海道のバレーボールチームに加入し、1年間プロ選手として活動しました。

契約終了後、千葉ドットの監督に声をかけていただいたことがきっかけで千葉に引っ越し、チームに所属。そのままスポンサー企業であるドットラインに入社しました。現在は千葉ドットとの契約期間は終了していますが、今の仕事が本当に自分に合っていると感じたため、他チームのトライアウトは受けずに、ドットラインで働き続けることを選びました。

入社して最初の3か月間は「ドットホーム(日中支援型障がい者グループホーム)」で働き、その後は「ドットワーク(就労継続支援B型)」に配属され、現在も勤務しています。

就労継続支援B型は、障がいや病気などの理由によって一般企業で雇用契約を結んで働くことが難しい方に対して、働く場を提供する福祉サービスです。利用者様が少しずつスキルや自信を身につけ、一般就労につなげていけるようサポートする役割も担っています。

私の主な業務は、利用者様の送迎や作業のサポート、面談対応に加え、他の福祉施設を訪問してドットワークを紹介するフィールドマーケティング業務なども行っています。

トライアウトを受けず、ドットラインに残ろうと思った理由は?

もちろん、別のチームに移籍することも考えました。ただ、以前から慢性的な膝の痛みがあり、トライアウトで実力を発揮するのは難しいだろうと感じていたんです。それでもやっぱりバレーボールが好きで、10年間続けてきた中で得たものはとても大きかった。バレーを通じて友達もたくさんできましたし、なかなか気持ちの整理がつかず、悩みました。

そんな中で引退に踏み切ることができたのは、ドットワークでの仕事にとてもやりがいを感じていたからです。一緒に働く仲間にも恵まれていて、上長からも「ぜひ続けてほしい」と声をかけていただきました。もし働いていた場所が他の企業だったら、別チームのトライアウトを受けていたかもしれません。

同じ拠点で働くクルー達は、私がチームに所属していた間、競技と仕事を両立しやすい環境を整えてくれたり、ずっとチームを応援してくれたりと、様々な面から支えてくれました。だからこそ、今度は私が恩返しする番だと思っています。

現役引退後に見つけた、もうひとつの情熱。利用者様の前向きな変化がやりがいに

– 現在の仕事のやりがいについて教えてください。

一番のやりがいは、利用者様の気持ちが前向きに変わっていく瞬間に立ち会えることです。たとえば、以前は一般企業で働いていたものの、体調を崩して退職され、その後自宅に引きこもっていた方がいました。その方がドットワークでの支援を通じて「もう一度働いてみたい」と言ってくれたときは、本当にうれしかったです。

「自分の支援は間違っていなかったんだな」と思えた瞬間でしたし、「この方にはこの関わり方が合っていたんだ」と実感できて、大きなやりがいを感じました。

私はもともと人と気さくに話すのが得意で、利用者様とも自然な関係を築けていると思います。「他の人には話せないけど、松永さんには話せる」と言っていただけることも多く、その信頼がありがたく、うれしいですね。利用者様にとって、「なんでも話せる存在」になれたら、それが自分にとっての理想です。

千葉ドットを引退してからは、これまでバレーボールに向けていた分の情熱も仕事に向けるようになりました。少しずつ成果も出せるようになってきて、上長からも評価してもらえるようになり、ますます「仕事が楽しい」と思えるようになった今、この道を選んでよかったと感じています。

– 働く中で、特に印象的に残っているエピソードを教えてください。

現役選手として活動していたシーズン中、事業所で「千葉ドットの試合を観に行こう」というプログラムを実施しました。その時期は、職員や利用者様の間でもバレーボールの話題が増え、「松永さんが活躍する姿を見たい」と言って、多くの方が会場まで足を運んでくれました。

試合後には皆さんと直接お話しする時間も設けていて、「すごく楽しかった」「次の試合も行きたい」と言っていただけたことが、本当にうれしかったです。

特に印象に残っているのは、メンタル面の不調でほとんど事業所に来られなかった利用者様が試合を観に来てくれたこと。その後「楽しかった。また行きたい」と話してくれて、少しずつ通所できるようになっていったんです。

自分がバレーボールを頑張る姿が利用者様の気持ちを前向きにするきっかけになれたことは、本当に嬉しく、今でも強く心に残っています。

引退後も続く挑戦。見つけたのは福祉の面白さ

– 今後の目標を教えてください。

ドットワークで働く中で、福祉という業界の奥深さや面白さに気づくことができました。だからこそ、これからもっと福祉について深く学んでいきたいと思っています。

また、日々一緒に働く上長やサービス管理責任者の方々の姿を見て、「自分もこんなふうになりたい」と感じることがよくあります。ゆくゆくは、自分もそのような立場になっていけたらと考えています。

– 最後に、バレーボール選手や、選手を目指す方々へメッセージをお願いします!

ドットラインは、バレーボールと仕事を両立しやすい会社だと思います。練習に合わせて勤務時間を調整していただけるので、選手としての活動と社会人としてのキャリア形成を、どちらも無理なく進めることができます。

福祉業界に対しては、「大変そう」「給料が低そう」といったネガティブなイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、正しく学び、きちんと評価される働き方を理解すれば、決して世間のイメージ通りの厳しい業界ではないと感じています。

スポーツ選手としてのキャリアには、どうしても期限があります。ドットラインなら現役引退後も実力次第でどんどん上を目指すことができますし、「もっと稼ぎたい」という思いにも応えられる環境が整っています。バレーボールに本気で向き合ってきた時間を、次のキャリアにもつなげたいという方にとって、本当におすすめの職場です。

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