青山学院大学 経営学部 マーケティング学科を卒業後、2023年に新卒でドットラインへ入社した土田さん。介護職員や施設長として現場を経験し、現在は組織開発課で、クルーが安心して長く働ける環境づくりに取り組んでいます。就職活動を通じて、それまで抱いていた介護のイメージが大きく変わったという土田さん。選考でどんな気づきがあったのか、そして入社後に感じたことについて、お話を伺いました。
きっかけは焼肉選考会。介護・福祉に対するイメージが180度覆った

– これまでのご経歴を教えてください。
高校卒業後、青山学院大学 経営学部 マーケティング学科に進学しました。大学卒業後はドットラインに入社し、1年目は介護施設「三和の里」で介護職員として勤務。現場での支援業務を通じて、介護の基本について学びました。2年目には管理職に昇格し、「ドットホーム(ナーシングホーム)」の施設長を務めました。そして今年4月からは組織開発課に異動し、クルーが長く安心して働ける環境づくりに取り組んでいます。
– 就職活動はどのように進めていましたか?
就職活動を本格的に始めたのは、周囲に比べると遅かったと思います。大学では本格的に少林寺拳法に取り組んでいて、最後の大会が終わった3年生の11月頃から就活をスタートしました。
企業選びの軸は、「スピード感を持って成長できること」と「若いうちからマネジメントスキルを身につけられる環境があること」。とにかくどんどん成長できる環境を求めて、特定の業界にはこだわらず、幅広く企業を見ていました。
– ドットラインに出会い、決めた理由は?
就活エージェントに紹介されて、「焼肉選考会」というイベントに参加したのがきっかけです。社長や採用担当の方と焼肉を食べながら選考を受けられるというもので、「社長と直接話せる機会なんてなかなかないし、面白そうだな」と思って、軽い気持ちで参加しました。
当日は運よく社長の隣に座ることができ、直接お話しすることができました。すごく若くてエネルギッシュな方で、採用担当の皆さんも明るくてフレッシュ。「福祉業界=古い体質」といった自分のイメージとはまったく違って、活気のある雰囲気がとても印象的でした。
その場で自分がこれまで少林寺拳法で得た経験や成果について話すと、「それならドットラインではこんなふうに活躍できそうだね」と、リラックスした雰囲気で選考が進んでいって。「ここなら自然体で働けそうだな」と思えました。参加していた学生も意欲的な人が多く、「こういう仲間と一緒に働けたら自分も成長できそう」と感じて、入社を決意しました。
実際に働いてわかった“介護の本当の姿”

– 入社前後でギャップはありましたか?
正直に言うと、入社前は介護の仕事に対して「大変そう」「ブラックなんじゃないか」といったネガティブなイメージを持っていました。実際、ドットラインへの入社を決めたとき、親や友人からは「本当に大丈夫?」と心配されることもありました。でも、逆境をプラスに変えることにやりがいを感じる性格なので、むしろ「介護業界のマイナスイメージを自分の手で変えてやろう」と燃えましたね(笑)。
入社後、実際に働き始めてまず感じたのは、「思っていたより全然きつくない。むしろ楽しい」ということです。
私が勤務していたのは、「三和の里」という施設で、日中に利用者様が通所される「デイサービス」と、一定期間宿泊していただく「ショートステイ」の2つのサービスを提供していました。私はその両方の業務に携わり、送迎や入浴・食事・排泄の介助、午後のレクリエーションのサポート、フロアでの見守り、ショートステイご利用時の荷物チェック、職員のスケジュール作成などを担当していました。
世間では「介護=きつい」というイメージが根強くありますが、それは人手不足などで一人に負担が集中してしまうような現場があるからだと思います。でも、ドットラインではチームでしっかりと役割を分担し、スケジュールに沿って無理なく業務を進められる体制が整っているので、誰か一人に負荷がかかるようなことはありませんでした。
また、利用者様やご家族から「ありがとう」と直接言っていただける機会も多く、そうした言葉が何よりのやりがいになります。特に、普段は発話をすることが難しい利用者様が、一生懸命、小さな声で絞り出すように「ありがとう」と伝えてくださったときは、本当に心に響きました。
「介護は自分には無理かも…」と思っている方は、ぜひ一度、現場を見に来てみてほしいです。実際の様子を目にすれば、きっとイメージが変わるはずです。
–現場で働かれていた際に、特に印象的に残っているエピソードはありますか?
入社2年目のときに経験した、ある利用者様のお看取りが特に心に残っています。
当時、私は「ドットホーム(ナーシングホーム)」という、医療的ケアに対応した住宅型ホスピスの立ち上げに管理職として携わっていました。職員のマネジメントをはじめ、病院などを訪問して施設を紹介するフィールドマーケティングなど業務は多岐にわたり、多忙な日々を過ごしていました。
そんな中、最初にご契約いただいた利用者様が、肺がん末期の状態で入居されました。がんの進行は非常に早く、1週間前までは元気に過ごされていたのに、急に寝たきりの状態になってしまいました。ご家族にとっても、お母様が日に日に弱っていく姿を見守るのは本当につらかったと思います。
それでも、最期を迎えられたとき、ご家族が涙ながらに「本当にここで看てもらえてよかったです。いろんな希望を聞いてくれて、面会に来るたびに母も元気そうにしていて、看護師さんたちも本当によくしてくれました。」とおっしゃってくださったんです。その言葉を聞いたときは、胸が熱くなりました。
管理職という立場上、日々の入居手続きや運営業務に追われる中で、一つひとつの出来事をじっくり噛みしめる余裕が持てないこともあります。でも、その最期の時間に立ち会わせていただいたことで、自分がここまでやってきたことに確かな意味があったんだと実感できました。
知識ゼロで飛び込んでも大丈夫!安心してスタートできる教育体制

– 現在は組織開発課としてご活躍されているとのことですが、新入社員に対するサポート体制について教えてください。
私自身もそうだったのですが、入社前の時点で医療や福祉に関する知識が全くない、という学生さんはとても多いです。そういった方にも安心して入社いただけるよう、きちんとサポート体制を整えています。
まず、入社時には「介護福祉士実務者研修」を受講していただく制度があり、その費用はすべて会社が負担します。この研修は、介護の知識を学べるだけでなく、国家資格である「介護福祉士」の受験にも必要なものなので、将来的なキャリア形成にとっても大きな意味を持つものです。
また、入社後には配属領域別の専門知識を学べる研修を実施しています。高齢者介護領域ですと、認知症の方との関わり方や、高齢者との円滑なコミュニケーションの取り方など、現場で必要になる知識やスキルをしっかり学べる内容です。
さらに、「HEN-SHIN制度」というメンター制度も導入しています。これは、配属された現場で先輩社員が2〜3か月間マンツーマンで仕事を教えてくれる仕組みです。一人でいきなり現場に出るのではなく、先輩と一緒に業務を進めながら、徐々に仕事に慣れていけます。
加えて、組織開発課との個別面談も定期的に行っています。先輩や上司には直接話しづらいような悩みや不安も、安心して相談してもらえる場になっています。
こうした複数のサポートを通して、新入社員の方が安心してスタートを切り、着実に成長できる環境を整えています。
– 最後に、就職活動中の学生に向けてメッセージをお願いします!
これから日本はますます高齢化が進み、介護・福祉の仕事に対するニーズは今後も確実に高まり続けます。だからこそ、若いうちから実務経験を積んで資格を取得しておけば、将来、仕事に困ることはほとんどないと思います。
一方で、介護・福祉業界には、いまだに「きつい・汚い・大変」といったネガティブなイメージが根強く残っているのも事実です。僕自身も、入社前は少なからずそうした印象を持っていました。
でも、ドットラインに入ってから、その考えは大きく変わりました。現場では最新の技術やシステムを積極的に取り入れていますし、何より「こう変えていこう」と本気で挑戦している人たちがたくさんいます。この会社であれば、介護・福祉のイメージを自分たちの手でアップデートしていける。そう感じられる毎日です。
だからこそ、「この業界を変えたい」「社会のイメージを前向きに塗り替えたい」と思っている方にとっては、本当にぴったりの環境だと思います。少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ勇気を出して飛び込んでみてください。皆さんと一緒に働ける日を、心から楽しみにしています。