小規模だから、全員で。子どもと親御さんに寄り添う理想の保育を求めて

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「みらいのまち保育園」で保育士として働く内山さん。もともとは幼稚園の先生をしていましたが、園の教育方針や人間関係に悩み、誰にも相談できない苦しさから退職を決めた過去があります。

 ドットラインに入社してからは、「職員全員で園児を支援できる環境があるから安心して働けるようになり、一人ひとりに合わせた理想の保育を実現できるようになった」と語ります。みらいのまち保育園ならではの「みんなで子どもを支援できる環境」とはどのようなものなのでしょうか? 入社の経緯や現在の働き方まで詳しくお話を伺いました。

みらいのまち 作草部事業所 保育士 内山愛弓

幼稚園教諭から、理想の保育の実現を求め転職。

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幼稚園の先生として働く中で感じた理想と現実のギャップ。子どもに寄り添う仕事のはずが、指導や人間関係に頭を抱える日々。

-  まず、内山さんが幼稚園の先生を目指した経緯を教えてください。

 小中学生の頃から親戚の子どもと遊ぶ機会が多く、小さい子どもが大好きでした。当時の私は、社会人になってOLとして働くのは嫌だと思っていました。デスクワークばかりでつまらなさそうというイメージを持っていたからです。

 絵を描くことやピアノを弾くことが好きだったので、得意なことを活かしながら子どもと関わることができる保育教諭はとても魅力的な仕事だと感じていました。なので、高校、大学と保育を学べる学校に進学しました。

 授業を通して保育園と幼稚園どちらの実習にも行きましたが、保育園はベテランの職員が多いと感じました。なので、まずは幼稚園の先生として経験を積もうと考えました。小学校に入るまでの準備期間として、子どもができることを一つずつ増やすお手伝いができたらと思っていました。

 

- 憧れていた幼稚園の先生になっていかがでしたか?

 間近で子どもの成長をサポートできることは本当に幸せで、やりがいを感じました。ですが、就職した幼稚園は子どもが成長するためにレベルの高い教育を届ける園だったので、想像以上に大変だと感じることが多かったです。

 まず、英語や体育、工作といったプログラムや1年の行事など、やらなければいけないことがあらかじめ決まっていました。子どもたちができないと先生の指導が悪いと怒られてしまうため、できない子がいると代わりに先生がやってしまう場面も多々ありました。一人ひとりに合わせた支援ができず、もどかしく感じることが多かったです。

 特に大変だったのは、運動会でおこなう楽器演奏の指導でした。成果を出すため子どもに厳しく接することが求められていたので、練習が嫌で泣いてしまう園児も多くいました。本当にこの教育方針は合っているのだろうかと疑問に感じていました。

 また職員の上下関係も厳しく、気軽に先輩に相談することができませんでした。悩みがあっても一人で抱え込み、結局体を壊してしまったため、1年半で幼稚園を退職しました。

子どもへの想いが勝って再チャレンジ、転職エージェントからの紹介が人生の大きな転機に。

- どのようにしてドットラインに転職したのでしょうか?

 1ヶ月ほど休職した後、保育教諭の転職エージェントに登録し、最初に紹介されたのがドットラインでした。webサイトには0歳児から2歳児までを見る小規模保育園と書いてあり、自分に務まるだろうかと不安でした。これまでは大人数のところで3歳児から5歳児を担当した経験しかなかったからです。ただ、早く仕事に復帰したい気持ちが強かったため、まずは話を聞きに行こうと思いました。

 面談を受けるまではかなり緊張していましたが、人事の方がとても気さくだったのですぐに緊張がほぐれました。前職を辞めた経緯や私が理想とする保育のカタチを丁寧に聞いてくださり、「ぜひうちで働いてほしい」と言ってもらえました。私もドットラインに興味を持ったので、そのまま園の見学に行くことにしました。

 見学では、わざわざ園長先生が案内してくださいました。とても親しみやすく、他の先生とも和やかに話されていました。その見学だけでもみらいのまち保育園の温かい雰囲気が伝わり、ここなら保育士の経験がない自分でも働けるかもしれないと思いました。エージェントから紹介されてから入社まで、1週間とかからず即決で転職を決めました。

- 実際に入社していかがでしたか?

 見学した時の雰囲気そのままで、本当に働きやすかったです。先生方やパートさんなど立場の違いはあっても、上下関係やピリピリ感が一切なく、フラットに関わることができたのでとても安心しました。ここに入社できてよかったと素直に思いました。

- 保育士として働くのは初めてでしたが、大変ではなかったですか? 

 入社してまず、0歳児の担当になりました。おむつ替えやミルク作りなどこれまでとはまったく異なる仕事内容に初めは戸惑うことも多かったです。また、直属の先輩があと1週間で産休に入るという時期に入社したので「早く仕事を覚えなきゃ」と焦りました。

 ですが、みらいのまち保育園は悩みや疑問を相談しやすい雰囲気があったので、一つずつ乗り越えていくことができました。まずは、毎朝0〜2歳児の代表の先生が5分間ミーティングを行い、園児の様子を詳しく共有していました。先生方が親切だったことはもちろん、すべての先生が乳児全員の名前や性格を把握しており、誰に相談しても的確なアドバイスをいただけたのが心強かったです。

  また、先生方が園児の様子を把握できていたのは、保育園がワンフロアで作られており、教室のどこからでも全体を見渡せることも大きく影響していました。何か困ったことがあればみんなで解決し合える環境が本当にありがたかったです。

 教室全体が見渡せることで自分が担当する乳児以外の様子もわかるので、今後1、2歳児を担当することを見据えて、他の先生の動きを見ることができたのもとても勉強になりました。

みんなで子どもを支援できる、ドットラインから広がるこれからの保育のカタチ

- 園児への支援についてはいかがですか?

 以前とは異なり、一人ひとりに合わせた支援ができていると感じます。年間のプログラムや行事は毎年の子どもの個性に合わせて先生全員で考えるので、「これをやらなければいけない」ということはありません。先生方が園児のことをしっかり把握してるからこそできることだと思いますし、理想の保育のカタチを実現できています。

 また、少人数保育だからこそお迎えの際に、園児一人ひとりの様子を保護者の方にしっかり伝えられたり、保護者の要望を伺ったりすることもできます。

 例えば、白いご飯を食べるのが苦手な園児がいて、できれば食べられるようにしてほしいとお願いされたことがありました。調理師さんと相談し、専用のふりかけを用意することでその子はだんだんと白いご飯が食べられるようになりました。職員間で連携をとり、細やかな対応ができることもとても魅力的だと感じています。

- 理想の保育の形を実現できた上で、今後さらに挑戦していきたいことはありますか?  

今は一人ひとりに合わせた支援をさらに実現していくために、資格の勉強をしています。現在取ろうと思っているのは、育児セラピストとおもちゃアドバイザーの資格です。

 ドットラインには、年に一度無料で社外の保育研修を受けられる制度があります。保育士としての成長を後押ししてくれる環境があるからこそ、モチベーション高く保育と向き合うことができますし、もっと保育について勉強したいと思っています。 ゆくゆくは資格をとってこの知識を教室に還元できたら嬉しいですし、キャリアアップにも挑戦したいです。子どもたち一人ひとりに合わせた支援を届けられるように、引き続き支援も勉強もしっかりと向き合い続けたいです。

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