SDGsは、地域の「困った」を「ありがとう」に変えることから始まる ~SDGsの観点から考える、点が線になる仕事~

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「自分の仕事は、どのように人や社会の役に立っているのだろう?」

 仕事や働き方について考える時、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

 現代において「人や社会の役に立つ仕事」を考える時、「SDGs(持続可能な開発目標)」はわかりやすい指標になります。さまざまな地域・世界の社会問題が17の項目にまとめられており、いずれも解決が急がれる課題だからです。SDGsは2015年に国連サミットで採択され、2030年までに達成することを目指しています。

 SDGsの指標で仕事を見直すことは、社会における自分の「立ち位置・役割」を見出すことでもあります。仕事の内容とSDGsを紐づけることで、自分の仕事が社会のどんな課題解決に役立っているかがわかるようになります。自分の働き方や生き方を考える上で、SDGsはわかりやすい指標になります。

 私たちドットライングループの事業をSDGsと紐づけると、「3. すべての人に健康と福祉を」という達成目標がもっとも当てはまります。そしてその達成に向け、さらに7つの達成目標と連動しています。

  1. 貧困をなくそう

  4. 質の高い教育をみんなに

  5. ジェンダー平等を実現しよう

  8. 働きがいも経済成長も

  9. 産業と技術革新の基盤を作ろう

  11. 住み続けられるまちづくりを

  17. パートナーシップで目標を達成しよう

 これらの達成目標は別々に存在しているわけではありません。さまざまなところでつながって社会を形成しています。ですから、それぞれの分野の取り組みを組み合わせれば、相乗効果的に社会課題を解決することができます。ドットライングループは、そのような包括的な視点をもって社会課題と向き合い、福祉分野における目標達成を目指しています。

 このページでは、ドットラインの取り組みをSDGsの観点で捉えることで、それぞれの仕事がどのように人や社会の役に立っているのかお伝えします。地域の「困った」を「ありがとう」に変え、幸せの循環創造を生み出していく、ドットラインの「持続可能な開発目標」をお伝えできれば嬉しいです。

達成目標ごとに見たドットライングループの取り組み

1. 貧困をなくそう

・障害者グループホーム「みんなのまちグループホーム」

・就労支援・自立訓練事業「はじまりのまち」

・就労継続支援B型事業「ゆうきのまち」

・生活保護世帯への医療・介護・障害福祉等のサービス提供

 貧困と福祉はとても密接な関係にあります。貧困を防ぐセーフティーネットとしての役割はもちろん、貧困に陥った人が立ち直るためのロードマップとしても、福祉が果たす役割は大きいです。特に現代では「貧困の連鎖」が社会問題となっているため、住環境から労働環境まで包括的なサポートが求められます。

 ドットライングループがおこなっている取り組みも、貧困世帯の生活基盤や職業技能を充実させるものになっています。

4. 質の高い教育をみんなに

・放課後等デイサービス「かがやきのまち」

 ・企業主導型保育園「みらいのまち保育園」

 ・就労支援・自立訓練事業「はじまりのまち」

 ・就労継続支援B型事業「ゆうきのまち」

 ・管理職登用制度および各種キャリア研修制度

 福祉分野における教育は、働き手の育成と利用者の支援の観点から考えます。幼児・児童の学習支援はもちろん、働き手のキャリア形成や利用者の自立支援も、教育が担う重要な役割です。特に現代では、時代の変化に合わせた働き方が求められるため、変化に適応するためのスキルアップや学び直しが必要です。

 ドットライングループでも支援サービスや研修制度を充実させることで、利用者・労働者それぞれのステップアップに貢献しています。

5. ジェンダー平等を実現しよう

・フレックス制の導入

・自社保育の無料化

・女性管理職の登用

・ジェンダーレスの介護職員の採用

 福祉業界は女性の比率が高く、女性が働きやすい職場づくりが重要になります。また、在宅ケアのサービスは利用者さんの自宅に訪問するため、異性間の対応には慎重になる必要があります。ジェンダーへの配慮やジェンダーギャップの課題は、福祉業界において非常に重要な観点になっています。

 ドットライングループとしては社員のヒアリングを定期的におこない、一人ひとりのライフスタイルに合った働き方を提案しています。女性職員もジェンダーレス職員も貴重な働き手なので、最大限に能力を発揮できる環境づくりを目指しています。

8. 働きがいも経済成長も

・3年で管理職になれる人事評価制度および研修制度

 ・全部署で隔週開催されるルール改善会

 ・正社員転換数、千葉県No.1

 ・3年連続2倍成長

 福祉業界は経営視点で事業を見直す機会が少なく、労働者の善意に頼って福祉サービスを維持きた歴史があります。低賃金・重労働の仕事環境が生まれ、若者の「福祉離れ」が加速した背景には、「お金の課題」があります。「福祉はカネじゃない」というのはもちろん、質の高い福祉サービスを提供するためにこそ、「お金の課題」は解決しなくてはいけません。

 労働に見合った報酬が得られ、キャリアとしても将来性が見込めるようになれば、福祉業界に優秀な人材が集まるようになります。また、労働環境の改善や雇用条件の見直しは「介護離職」を防ぐ要因にもなるため、経済成長の観点からも非常に重要です。

9. 産業と技術革新の基盤を作ろう

・AIとGoogleマップを活用した訪問シフトの作成

 ・訪問記録にQRコード(FeliCa)を導入

 ・仕事における記録全般のICT化

 ・電話の撤廃とチャット機能の導入、社内連絡の簡素化

 訪問介護事業において、ヘルパーやケアマネージャーの記録・管理は長年アナログで行われていました。これは現場の介護とバックオフィスの事務を事業所ごとに行なっていたことが原因で、業務の根本的な改善まで手が回っていませんでした。

 ドットライングループでは、事業所が現場の介護に、本社が事務に集中できる体制を整えました。それによって大幅な業務改善が実現でき、ICT技術の導入が可能となりました。テクノロジーを活用して業務を効率化すれば、より充実した福祉サービスを一人ひとりの利用者さんに届けることができるようになります。

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