「相談してよかった」が原動力

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理学療法士を目指して大学へ進学した山本さん。しかし実習で感じた違和感をきっかけに、自分が本当に「やりたいこと」は何かを見つめ直します。学生時代から続けていたスイミングスクールでの指導を通して、「やりたい人に教える」ことの楽しさや、誰かの「困った」に寄り添い、成長を支えることのやりがいを実感。大学時代の友人からの紹介でドットラインへ入社し、現在は「ドットジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス)」で複数拠点をマネジメントを担う山本さんに、これまでのキャリアと仕事への想いを伺いました。

💡「ドットジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス)」とは
発達に特性のある、未就学児〜高校生のお子さまを対象にしたサービス。放課後や学校の長期休みの時間を使って、生活の中で困らないためのスキルや友達との関わり方を、一人ひとりのペースに合わせて身につけていきます。

理学療法士を目指した先で気づいた、本当にやりたいこと

– これまでの経歴について教えてください。

学生時代は、理学療法士を目指して学んでいました。子どもの頃から空手や水泳をやっていたこともあり、「人を助ける仕事をしたい」という気持ちと自分のスポーツ経験が結びついて、理学療法士という進路にたどり着いた形です。

ただ、大学時代の実習で病院に行った際、自分が目指していたものと少しずれを感じました。怪我を治すため、運動機能を維持するため、「やりたくないけれど、やらなければならない」という理由で行われる場面も多く、私自身はそこにあまり気持ちが向かなかったんです。

そこで思い出したのが、高校生から大学まで約7年間続けたスイミングスクールのアルバイトでの経験です。子どもから大人まで水泳を教えていましたが、スクールには「泳ぎたい」「上達したい」と思って来る人がほとんどでした。そこで人に教える楽しさを知り、「人を助ける・サポートする仕事」の中でも、自分は「やりたい」と思っている人を支えるほうが向いているのかもしれない、と感じるようになりました。

– 就職活動はどのように進めたのですか?

正直に言うと、実習で「目指しているものと違うかもしれない」と感じてから、しばらくは前向きに動けない時期もありました。理学療法士の国家試験も一度不合格になり、一般的な新卒就活を経験したわけではありません。

そうした時期を経て、ご縁があり、アルバイト先のスイミングスクールで正社員として採用していただき働くことになりました。そこで理学療法士を目指して学んだ知識を活かしながら、スイミングコーチや大人の方向けの運動指導、パーソナルトレーニングなどを担当していました。

障がいのある子との関わりが教えてくれた「困った」を「ありがとう」に変える喜び

– 児童発達支援の仕事に関心を持ったきっかけは?

スイミングスクールで指導していた際、障がいのあるお子様が通ってくれることもありました。その保護者様から、「この子を受け入れて、みんなと同じように接してくれる場所はなかなかない」と、涙ながらに感謝の言葉をいただいたことがあったんです。

その言葉をいただいたとき、「困っている人を助ける」ということに、これまで以上にやりがいを感じるようになりました。そこで障がいのあるお子様の支援について調べてみたところ、児童発達支援や放課後等デイサービスという仕事の存在を初めて知りました。

– ドットラインへ入社した経緯は?

大学時代からの親友がドットラインで働いていて、「一緒に働かないか」と声をかけてもらったことがきっかけです。自分の興味がちょうど福祉の分野に向いていたからこそ、チャンスだと思い、選考を受けました。

選考に進む中で、面接官から「地域の『困った』を『ありがとう』に変える®」というドットラインのビジョンを聞いたとき、スイミングスクールで保護者様から感謝の言葉をいただいた瞬間の記憶が、そのまま重なって浮かびました。困っている人がいたら、目をそらさずとことん向き合う。誰も取りこぼさない、見て見ぬふりをしない。その姿勢を、会社としてはっきり掲げているところに強く惹かれたんです。この言葉に出会えたことで、迷いなくドットラインで働くことを決めました。

入社3年半でFMへ。キャリアアップの機会を逃さない積み重ね


入社後、どのように管理職を目指していったのですか?

もともと「どんどん成長して早くキャリアアップしたい」という気持ちを持っていて、ドットラインに入社する際も、そのことを上長に伝えていました。

配属された長沼原第2教室は、当時ちょうどTM(教室長)が空席の状態だったんです。私はこれをチャンスだと捉え、任された仕事を期限内にしっかり終わらせること、できることは自分から提案することを意識しながら過ごしました。その結果、入社9か月でTMに昇格させていただくことができました。

TM時代、どのような取り組みをされたのですか?

当時の長沼原第2教室は、まだ通っているお子様が少なく、売り上げも他拠点と比べて低い状態でした。そこで、近隣の相談支援センター(※)へ直接足を運び、教室のご案内をすることから始めました。その結果、利用のご相談いただけることも増え、売り上げも改善していきました。

また、3か月に1回拠点で働くスタッフ全員とそれぞれ面談をし、一人ひとりがどうなりたいかを聞く時間を大切にしていました。そうした取り組みもあって、一人も離職することなく、安心して働き続けられる教室をつくれたと思います。

その後、近隣の教室も追加で担当を任され、その教室も半年ほどで軌道に乗せることができました。こうした積み重ねを評価いただき、TM就任から約2年8か月でFM昇格のお話をいただきました。

印象に残っているエピソードを教えてください。

TM時代に、学校で他の子とトラブルが多く、転校を余儀なくされたお子様と関わったことがあります。ご本人は体格が良く、トラブルになると特に目立ってしまうため、一方的に注意を受けると感じることが多かったようでした。
私たちは「何が良くなかったか」を一方的に伝えるのではなく、まずご本人の話をじっくり聞くようにしました。すると、「先生によって対応が違う」「自分ばかり注意される」という、ご本人なりの理由があることが分かりました。

対話を重ね、「周りはこうだけど、自分はこうしていこう」という話を繰り返す中で、少しずつ行動が変わっていきました。最終的には学校で問題を起こすことがほとんどなくなり、保護者様からも「山本先生に相談してよかった」と、深く感謝していただくことができました。これは、今でも忘れられない出来事です。

一緒に働きたいと思うのは、何よりも子どもが好きな人


山本さんにとってのヒーローとは?

会社の理念そのままになってしまいますが、私にとってのヒーローは「困った」を「ありがとう」に変えられる人です。スイミングスクール時代に保護者様からいただいた感謝の言葉も、先ほどお話ししたお子様のご家族から「山本先生に相談してよかった」と言っていただけたことも、根っこにあるのは同じだと思っています。誰かの「困った」に本気で向き合い、それを「ありがとう」に変えていく。ドットラインに入社を決めた時強く共感したことが、今も変わらず自分の軸になっています。

では、山本さん自身もまさにヒーローですね。

恥ずかしいですね(笑)

面接ではどのような点を見ていますか?

採用したいと思うのは、何よりも子どもが好きな人です。ドットジュニアに通うお子さまは、決して「いい子」ばかりではありません。時には手が出てしまったり、物を投げてしまったりすることもあります。それでも、子どもが好きな人であれば、そうした場面に出会っても「どうにか変えてあげたい」と思えるはずだと信じています。

大切なのは、良くない行動を見過ごさず、真摯に向き合いながらも、その先にある本人の成長を信じて寄り添えることです。例えば、お子さまが友達に手を出してしまったときは、まず「それはいけないことだよ」とはっきり伝えます。

ただ、それで終わらせるのではなく、そのあとに落ち着いて過ごせた瞬間や、我慢できた場面を見つけて、「さっきはできていたね」と声をかけるようにしています。叱ることと寄り添うことは、決して矛盾しません。しっかり向き合ったうえで、本人の「できた」を見つけて伝えてあげる。そのバランスを取れる人こそ、この仕事に向いていると思っています。

最後に、学生さんに向けてメッセージをお願いします。

子どもが好きで、困っている人を助けたいと思える方であれば、資格の有無や経験は関係なく、ぜひ一緒に働きたいです。福祉業界のことを何も知らなくても大丈夫です。私自身、まったく違う業界からこの世界に飛び込んできました。

「困った」を「ありがとう」に変えたいという気持ちがあれば、多少の壁は必ず乗り越えていけると思います。悩んだときは一人で抱え込まず、上長や周りのスタッフが一緒に考えます。同じ気持ちを持って、子どもたちと本気で向き合ってくれる仲間と出会えるのを楽しみにしています。

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