未経験からの再挑戦。しかも育児付き!? それでも三年で園長になれるドットラインのサポート体制とは?

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みらいのまち保育園の園長を勤める鈴木さん。四人の子どもを育てながら、なんと五人目のお子さんもお腹の中に……!

 保育士資格は取得したものの、一度は諦めて他の仕事へ。そこから未経験でみらいのまち保育園へ、そして三年で園長に。しかもその間には、妊娠や出産も。

 いったいどんな変遷で今に至っているのでしょう? 仕事との向き合い方の変化から育児との両立まで、ドットライン特有の働き方について伺いました。

みらいのまち保育園 園長 鈴木優子

五児の母。未経験で保育園へ、そして三年で園長に

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巡り合わせで、一度は挫折した保育士へ

− 現在は保育園の園長をされていますが、もともと保育士として働き始めたのではなかったとお聞きしました。

 はい、社会人経験は接客業だけでした。保育士は、最初は目指していたのですが、保育実習で挫折しました。

 実は、もともと小さい頃から、保育士は憧れの職業だったんです。自分が通っていた保育園の園長先生が大好きで、その先生のようになりたくて福祉の短大に通っていました。だから保育士の資格は取得しましたが、保育実習の人間関係につまずいて諦めました。

 だからといって、接客業も嫌ではありませんでした。仕事を通じて目の前のお客さんと関わる時間はとても楽しく、やりがいを感じていました。ただ、本当にやりたい仕事が何かはわからず、何度か転職も重ねました。

− そこからどのような経緯でドットラインに転職することになったのですか?

結婚して子どもを二人授かり、育児が落ち着いたタイミングで、何か手に職をつけたいと考えるようになりました。

家から近く、育児や家事と両立できる仕事を探していた時に、ドットラインの保育園の調理師補助の求人を見つけたのがきっかけです。調理なら自分の家事経験を生かせるのではないかと思いました。初めは条件面だけを見てドットラインに応募しました。

− 調理師補助の仕事で応募したのに、なぜ保育士として働くことになったのでしょう?

 面接を進める中で保育士の資格を持っていることをお話ししました。その時に、「それなら保育士として働いてみるのはどうですか?」 と勧められました。

 資格は持っていても、我が子を育てた経験しかなかったのでとても悩みました。しかし面接官の方から、「二人も子どもを育てた経験があれば大丈夫ですよ」 と言っていただけました。自信はありませんでしたが、その一言で、それならやってみようと思えました。

働きやすさを左右するのは、コミュニケーション

–  実際に働くことになり、実習先のような辛さはありませんでしたか?

 「みらいのまち保育園」は最初からとてもアットホームで、実習先とは全然違う雰囲気がありました。新たにオープンする保育園だったこともあり、全て一からみんなで作っていくような感じがありました。

 園長先生からも「我が子を育てるように、自分の好きな保育をして大丈夫ですよ」 と言っていただけたので、自分の子育ての経験をそのまま生かして働くことができました。

 

− 未経験だからこそ苦労したことはありましたか?

 最初は覚えることがたくさんあって大変でしたが、しんどいと感じることはありませんでした。保育士として働いたことのある方が多かったので、相談しながら取り組めたことが大きかったです。わからないことも一つ一つ丁寧に教えていただいたので不安はすぐになくなりました。

 また、定期的にミーティングの時間があり、言いたいことを言い合える雰囲気がありました。ミーティング以外でも普段から気軽にコミュニケーションを取れたので、人間関係もギスギスすることが一切ありませんでした。自分たちが働きやすいように、話し合いながら園内のルールや制度を作っていけたことも大きかったと思います。

出産との両立は、会社の柔軟な対応を頼って

− そのままスムーズに働けると思っていたところで、三人目の妊娠でしたね

 そうなんです。働き始めて一週間の出来事でした。さすがに申し訳ないので退職を申し出たところ、管理部の方から「そのまま働いていただいて大丈夫ですよ」 と言っていただきました。

 おかげで出産の一ヶ月前まで働かせてもらい、そこから産休を三ヶ月いただきました。

その間も「体に気をつけて仕事をしてくださいね」 と声をかけてくださったので、安心して仕事と出産を両立することができました。

 − どのように出産と仕事のバランスをとっていたのでしょうか?

 体を動かすのが大変な時期は、座りながら室内でできる制作の作業を担当していました。体の具合を気遣って、周りの先生や本社の上司が臨機応変に対応してくれたのがとてもありがたかったです。

 産後二ヶ月で復帰したときは仕事も家庭も大変でしたが、短時間勤務で対応してもらったり、家族の協力を得たりしながら両立することができました。

 また、ドットラインには自社保育園の制度があります。自社の保育園に無料で子どもを預けられたことも、両立する上で大きな要因だったと思います。仕事は楽しく、職場の人間関係もよかったので、いち早くフルタイムで復帰したい気持ちが大きかったです。

未経験、しかも三児の母。なのに三年で園長に!? 

− 未経験からスタートして、育児との両立を経て、今は園長として務められています。展開がとても早いように見えます。

 管理部の方から入社して二年半くらいのときに、園長として働いてみないかという提案をうけました。

 その頃には仕事にも慣れてきて、みらいのまち保育園のことがもっと好きになっていました。ここで長く働くにはどうすればいいか、いろんな可能性を考えていくと、広い視点で働く管理職の立場もいいなと思いました。

 ただ、その時は自分にできる自信がなく、お腹には四人目の子どもを身籠っていたので丁重にお断りしました。最終的に園長になることを決めたのは、四人目を出産して復帰してからです。この仕事を始めて四年目に入ってからのことですね。

– 園長になって、今までとどのような違いがありますか?

 パソコン業務や保護者の方への対応が増えました。現場の仕事があまりないので、子どもたちに会えないことに寂しさを感じることもあります。なので、時間があるときは自主的に教室を回って子どもたちと触れ合うことを心がけています。

 それから、現場の先生たちの相談に乗ることも多くなりましたね。いままで先輩の先生方から教わってきたことを、今度は自分が教える立場になりました。子どもたちだけでなく、先生たちのお母さん役としてもサポートをしています。

 また、園長になっても勤務時間や働き方はこれまで通り、管理部の方に相談できています。育児や家事とのバランスを見て、柔軟に対応していただけるのでとても働きやすいです。

サポート体制があるから、自分で思っていた以上の仕事ができる

− 園長になって三ヶ月ほどになりますが、何か苦労はありますか? 

 業務内容も変化し、覚えることはたくさんありますが、苦労や葛藤はありません。他の園の園長先生にも疑問や課題を相談できますし、それは本社とも共有しています。現場の先生とは定期的にミーティングもあるので、一人で抱え込まなくていいようになっています。

 今まで一度も管理職として働いたことがなく、全てが初めての経験です。ですが、相談しやすい環境の中で、知らないことを知れることがとても楽しいです。

 そして実は、園長になってから五人目の妊娠も発覚しました。着任してすぐの出来事だったので仕事を続けていけるか不安でいっぱいでした。しかし、先生方からも本社の方からも「それでも大丈夫ですよ」 と言っていただけたのでとてもありがたかったです。

− なぜ「それでも大丈夫」 なのでしょうか? 

 私が産休に入るときには、他の先生が代理で園長をしてくださいます。各々の都合に合わせて、快く対応してくださるまわりの先生や本社の方々がいるから「大丈夫」なんだと思えます。

 それだけじゃなく、仕事も人の得意・不得意を考慮してくれます。制作作業が得意な人、遊びを考えるのが得意な人など、お互いの特性を理解し合って役割分担をしています。だから、お互いを補い合う働き方ができているんだと思います。

 それと、みらいのまち保育園は仕事を家に持ち帰ることを禁止しています。ドットライングループ全体としても「家では仕事をしない」というルールがあり、仕事とプライベートを分けるようにしています。

 学生の頃の実習先がそうだったように、保育士の仕事は持ち帰りの仕事が当たり前のようにあります。なので、ドットラインの環境はかなり特別なんだと思います。ここで働けて本当に良かったと感じることがたくさんあります。

− これからの展望を聞かせてください。

 ママとしても、園長としても憧れられる存在になりたいです。

 園長になるタイミングで、小学五年生の娘から仕事について聞かれたことがありました。学校で将来の夢を書く宿題があり、私の仕事に興味を持ってくれたようでした。作文が完成したら読ませてくれたのですが、そこには「お母さんのような保育士になりたい」と書いてありました。以前は「将来の夢はない」と言っていた娘だったので、私は嬉しくて泣いてしまいました。だから、まずは娘から憧れられる存在でありたいですね。

 同時に、保育園で働く先生方にも希望を与えられる園長でありたいです。「ママであってもやりたいことを諦める必要はないし、園長先生にもなれるんだ」ということを、私の背中を示すことで伝えられたら嬉しいです。

 私自身、自分が園長になる未来は想像できませんでした。しかし、みらいのまち保育園には園長先生同士の横のつながりもありますし、管理部の上司の方との縦のつながりもあります。周りが手厚くサポートしてくれるからこそ、自分が思っている以上の仕事をすることができていると感じます。

 今後も周りの力を借りながら、自分ができる仕事を一つ一つ増やして、「みらいのまち保育園」 をもっと良くしていきたいと考えています。

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