未経験でも管理職からスタート!? 過去の経験が評価されやすい働き方のルールとは?

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自立支援を目指す障がい者が入居する「みんなのまちグループホーム」で副施設長を務める石田さん。未経験から福祉業界に転職し、いきなり管理職としてキャリアをスタートさせました。

 そんな石田さんはなんと、もともとセミプロのサッカー選手として活躍していたそう。その後、物流会社の会社員やサッカースクールのオーナーを経て現在の仕事に至ります。石田さんが福祉の世界で働こうと思ったのはどうしてなのでしょうか? また、未経験分野でいきなりの管理職からの登用は難しくはなかったのでしょうか? 詳しくお話を伺いました。

みんなのまちグループホーム 副施設長 石田五大

サッカー選手から、福祉業界へ。未経験で管理職に。

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介護の世界へのきっかけは、娘の障がい

- 石田さんのこれまでのキャリアを聞かせてください

 小学生の頃からサッカー選手を目指していて、26歳まではセミプロの選手として活動していました。キャリアを変えるきっかけとなったのは、プロになるために受けた入団試験で足首を骨折したことでした。セリエAと呼ばれるイタリアサッカーリーグのプロテストで、全治3ヶ月の怪我を負いました。これまでも幾度となく乗り越えてきた怪我でしたが、大きな目標だったテストでの出来事ということもあり、諦めがつきましたね。喪失感も大きかったですが、やりきったと感じました。

 その後は、知人からの紹介で物流会社に就職しました。もともと、サッカーチームでキャプテンを務めていた経験があり、入社して間もないうちから部下50人を束ねる管理職を任されました。配送の仕事と並行して部下のマネジメントも行っていたので、体力的に大変だと感じることはありましたが、忙しい日々はとても充実したものでした。

 また、その仕事の傍ら、サッカースクールのオーナーとして子どもたちにサッカーを教えていました。プロサッカー選手になるという夢は叶いませんでしたが、大好きなサッカーに携わり続けることができたので、とても嬉しかったです。第二のキャリアをスタートさせ、これまでサッカーに注いできた熱量を100%仕事に注いでこれたと思っています。

- 福祉とは全く別のキャリアを歩まれてきた石田さんが、福祉の道に進もうと思ったきっかけを教えてください。

 きっかけは、子どもが生まれたことです。現在3人の子どもを育てているのですが、一番上の娘が重度の知的障がいを持って生まれてきました。娘は喋ることも難しく、親のサポートなしでは生活することができません。

 これまで仕事が忙しく、ほとんど家に帰れないような生活を送ってきた私でしたが、娘が生まれたことを機に会社を退職しました。個人で配達の仕事を始め、家族で過ごす時間を少しずつ増やしていきました。福祉の仕事に就きたいと思ったのは、ちょうどその頃のことです。

 妻と二人三脚で娘を育てるうちに、我が子のために障がいについて勉強したいと思うようになりました。そして、次第に、娘や障がいを持つ子どもたちのために何か役に立つような仕事がしたいと思い始めました。

前職の給与補償、自社保育の利用無料、さらに未経験からの管理職登用まで。理想の環境を求めてドットラインへ。

- 福祉の会社の中でも、ドットラインを選んだのはどうしてでしょうか?

 近所を散歩していた時に、たまたまドットラインが運営するみらいのまち保育園を見つけました。ちょうど2人目の子どもを預けられるような保育園を探していたんです。

 保育園について調べるつもりでドットラインのwebサイトを見たところ、介護や医療、障がい者施設など福祉を総合的に扱う会社であることを知りました。事業所数も県内No.1で、会社としての成長も著しかったので興味を惹かれました。

 さらに調べていくと、自社保育園を無料で使える制度があること、転職の際は前職の給与補償があることを知りました。軽い気持ちで調べたつもりが、知れば知るほど魅力的な会社だったので、まずは話を聞いてみたいと思いました。福祉の世界は全くの未経験だった私は、数ある職種の中でも未経験歓迎と書かれていた障がい者グループホームに応募しました。

- 実際に話を聞いていかがでしたか?

 想像以上に魅力的な会社でした。これまでもwebサイトを見て気になった会社に話を聞きに行ったことはありましたが、正直なところ、自分の想像を超える会社はありませんでした。唯一ドットラインが想像以上だったんです。

 まず魅力的だと感じたのは、福祉に関してさまざまな事業を扱っており、キャリアの選択肢が広いということでした。私は障がい者グループホームの求人に応募しましたが、娘のことを考えると放課後等デイサービスにも興味がありました。希望を出せば、グループ事業間での移動が可能だと知り、とても嬉しかったです。

 また、一番驚いたのは、未経験でも管理職からキャリアを積めることでした。前職でのマネジメント経験やサッカースクールを経営していた経験を活かし、キャリアを積めることは願ってもないことでした。自社保育園や給与補償も含め全てが魅力的な環境だったので、合格の連絡を受けて即決で入社を決意しました。

習った通りのマネジメント。自分たちで改善できるルール。管理職が不満を溜め込まずに働きやすい環境が整っているから未経験でも挑戦できる。

- 未経験分野での管理職からの登用。とても難しく感じますが、実際に入社していかがでしたか?

 もちろん入社前はイメージも湧かず、本当に自分に務まるのだろうかと思っていました。ですが、みんなのまちグループホームは重介護の利用者さんがおらず、自立されている方が大半でした。現場では、入浴の介助や立ち上がる際の介助など、日常の動作に少し自分が手助けするという場面が多かったので、未経験からでも戸惑うことがありませんでした。

 また、入社後1ヶ月は本社でマネジメント研修を受けていたので、管理職としても戸惑うことはありませんでした。入社して感じたのは、ドットラインは管理職が働きやすい会社であるということでした。識学と呼ばれる組織マネジメントが導入されていて、それぞれの役割が明確だったからです。

 具体的には、上司の指示が部下に明確に伝わり、部下の不満を上司がしっかりと汲み取れるという仕組みがルールによって整えられていました。管理職を務めた経験はあったものの、これまで感覚的にマネジメントを行ってきたので、この研修を通して大きく成長できたと感じています。

- 管理職として入社し1年が経った石田さんですが、何か手応えを感じていることがあれば教えてください。

 職場のルールを自分達で作り上げられることに手応えと魅力を感じています。ドットラインは、こうした方がいいのではないかと感じたことを伝えると、それがルールに組み込まれるスピードがとても速いです。社員が不満を溜め込まずに働ける環境が整っていると感じています。

 入社してすぐ、私は上司に「部下と一対一でじっくり面談をする時間を設けたい」と申し出ました。まずはスタッフひとりひとりを理解したいという思いと、現場のプロであるスタッフから生の声を聞いて勉強したいという思いがあったからです。上司はすぐにその意見を受け入れてくださり、業務時間にスタッフとの面談を組み込むことができました。この時間があったからこそ、スムーズにマネジメントが行えたと思っています。

 また、ドットラインでは1ヶ月に1回、職場のルールを見直すルール改善会が行われています。これによって職場をより良くしようという意識を常に持つことができますし、不安や不満を溜め込むことなく働けています。

 - 最後に、石田さんの今後の目標を聞かせてください

 目の前の管理職業務はもちろんのこと、今はグループホームや障がいに関する知識をたくさん吸収したいと思っています。未経験から入社し、まだ1年も経っていないので、現場のスタッフから学びつつ、自分でも障がい者介護の技術や知識を学んでいるところです。

 また、娘が小学生になるので、放課後等デイサービスの仕組みも勉強したいと思っています。現在はグループホームの事業に関わっていますが、長い目で見るとそのほかの事業に関わる機会もあるかもしれません。どこに行っても活躍できる人材になれるように、今後は福祉全体の知識を広く深く学び続けることを目標としています。

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