人と深く関わることがキャリアアップにつながる!? ドットラインの訪問看護の現場に迫る

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訪問看護リハビリステーションの「夢のまち」で所長をされている小林さん。最初は病院勤務で看護の世界に入り、六年の下積みを経てドットラインに入社しました。そして訪問看護は初めてながら、三年と経たないうちに所長も任されることになりました。

 看護経験の豊富な方が働くイメージが先行している訪問看護の世界で、所長はベテランが務めるものと思われがちです。経験豊富とはいえない中での挑戦に、小林さんの自信や責任感は揺らがなかったのでしょうか? 短期間でのキャリアアップも望めるドットラインの採用や研修のシステムについて、小林さんにお話をお伺いしました。

夢のまち訪問看護リハビリステーション 所長 小林瞳

病院勤務からドットラインの訪問看護へ転職。訪問看護未経験でありながら一年で副所長、三年で所長に。

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訪問看護の世界に憧れつつ、看護師としてのキャリアがスタート

− 最初は病院勤務からキャリアをスタートさせたのはなぜですか?

 訪問看護は、ある程度経験を積んだベテランの方が働いているイメージがあり、新卒で足を踏み入れることにハードルを感じていたからです。

 訪問看護への興味は、大学の実習で実際に利用者さんのご自宅を訪問する機会があり、その時から抱いていました。一時間にも満たない短時間の訪問でしたが、病院で患者さんと接するよりずっと濃い関わり方ができ、訪問看護で働きたいと思うようになりました。

 しかし、新卒で訪問看護の仕事に就くのはハードルが高いと感じ、もっと看護の現場を知る必要があると考えました。ある程度の経験を積んでから訪問看護に挑戦しようと思い、まずは大学病院で6年間勤務することにしました。

– 訪問看護の仕事に転職した経緯は?

 六年目に院内での異動があり、このタイミングで訪問看護に転職しました。

 転職に踏み切った理由としては、六年で看護師の経験をたくさん積むことができたこともあります。でもそれ以上に大きかったのは、病院で担当していたある患者さんと、その方を在宅でお世話することになった看護師さんからの影響でした。

 ある患者さんを病院で看られなくなったことがありました。在宅か施設か、どちらかを選ばないといけなくなり、その方は在宅を希望されました。まもなくその方は最期を迎えられたのですが、その時に担当された訪問看護師さんがお手紙とお写真を見せてくれました。

 その写真の中で、患者さんはとてもいい笑顔をされていました。病院では苦しそうな表情を見せることの方が多かったので、在宅で良い時間を過ごせたのだろうと思いました。利用者さんに寄り添い、その人らしい最期を迎えるサポートができるところが訪問看護の素敵なところだと改めて感じることができたので、転職を決意しました。

− 数ある訪問看護の仕事の中で、ドットラインを選んだのはなぜですか?

 転職エージェントを通じていくつか事業所を調べてみたのですが、正直しっくりくるものはあまり見つかりませんでした。そして見つからないまましばらく期間が空いてしまい、その後でたまたまご紹介いただいたのがドットラインでした。

 ドットラインを初めて調べた時、ホームページが充実していることにまず驚きました。他の訪問看護の事業所にはホームページがなく、会社のイメージが湧かないこともよくありました。ドットラインのウェブサイトは、理念や目標が印象的でした。特に『幸せの循環創造』という理念の中にある「まず、自分が幸せであることで他人を幸せにできる」という考え方にとても共感しました。

 

いざ訪問看護の現場へ。経験を積んで、利用者さんの最期に関わることも。

– 面接を受けてみていかがでしたか?

 ドットラインの面接は、転職活動の後半に受けました。他の事業所の面接では、働き続けるイメージが湧かず不安が残っていたのですが、ドットラインの面接ではたくさんお話しができ、これからの仕事に対する不安が十分に解消されました。

 ただ条件のすり合わせをするだけでなく、私が不安に感じていることにもていねいに答えてくださり、他の事業所とは大きく異なる面接でした。会社の理念や働き方が、ウェブサイトだけのアピールではないと感じられたので、ぜひ働きたいと思いました。

− 働き始めた時の印象はいかがでしたか?

 まず事業所見学から始まりました。現在勤務しているスタッフさんだけでなく、所長や他の事業所の方々ともお会いしました。利用者さんにも自分にも温かく接してくださり、適度な緊張感がありつつも、和やかな雰囲気だったのを覚えています。皆さんの振る舞いや言葉掛けを見て、一緒に働きたいという想いがさらに強くなりました。

 それから実際に働くことになり、スタッフさん一人一人が生き生きと働いている様子が伝わってきました。スタッフさんの人柄の良さはドットラインの魅力の一つで、それは面接でも日々の仕事でも一貫していました。

− 三年ほど働いてみて、特に手応えを感じたことは何ですか?

 少しデリケートな話になりますが、人の最期に関わった経験は私にとって大きかったと感じています。

 病院で勤めていた時は、これほど身近に誰かの最期に関わることはありませんでした。訪問看護では、何度か利用者さんの最期に寄り添う機会をいただきました。在宅ケアは利用者さんだけではなく、ご家族との関係も重要です。大切な人との別れを受け入れられないご家族に、「グリーフケア」という心の整理をお手伝いする機会もありました。

 病院だけではなかなかできないことがたくさんあり、訪問看護ならではの経験をさせていただけたことが特に大きかったです。

現場の経験を踏まえて管理職に挑戦、そして現場のトップへ。

− 管理職になった経緯についてお聞かせください。

 当時の所長から声をかけられたことがきっかけで、副所長を務めることになりました。働き始めて一年と少しくらいのタイミングでした。最初は不安が大きかったのですが、「所長を支えたい、少しでも会社に貢献したい」という気持ちもあり、チャレンジすることにしました。

 実際に管理職になってみると、現場と管理のバランスに苦労しました。以前は利用者さんだけに意識を向けていましたが、副所長になると現場のスタッフとの関わりも増えます。看護師として利用者さんのお家へ訪問する機会は減り、スタッフとの打ち合わせは増え、バランス感覚をつかむまではもどかしく感じることがよくありました。

 それから少しずつ事業所全体が見えるようになってくると、成長を実感できるようになりました。会社への貢献度はまだ測りかねますが、みんなが働きやすいと思ってくれていたら嬉しいです。

− そこからさらに、今は所長を務めることになったんですね。

 今年の一月、当時の所長が産休に入るタイミングで私が所長を務めることになりました。以前から産休の話は伺っており、「所長の後任を」という話もありました。ただ、前任の所長の存在は私にとっても事業所にとっても大きく、業務の大変さも知っていました。私にその役が務まるか不安でいっぱいでした。

 今のところ、そんな私でもどうにかやってこれていますが、それはドットラインの相談しやすい環境やルールがあったからです。エリア長や他の所長にも相談したり、意見をいただいたり、一人で悩まなくてすむ環境が整っています。一人で抱え込まなくても大丈夫と思えたからこそ、経験年数が浅くてもチャレンジできました。

看護師からのスタートでも、仕事の幅はもっと広げられる。利用者にも同僚にも優しい働き方へ。

− 管理職として全体を見て思うことはありますか?

 改めて、職員同士も利用者さんも距離が近く、事業所の雰囲気のあたたかさを感じます。入社を決めた時と同じように、スタッフ一人一人が活き活きと働いているように思います。

 所長になってからは、訪問看護の現場だけでなく、事務やマネジメントも含めた全体を見るようになりました。スタッフが気持ちよく働けるように、利用者さんがその人らしく日々を過ごせるように、少しでも力になれたらと思って日々仕事に励んでいます。

− 今後に向けて、何か実現したいことや挑戦したいことはありますか?

 ドットラインは事業展開が早いので、新しいことにも積極的にチャレンジできます。現場の利用者さんの想いを汲み取りながら、よりよいサービスを提供していけたらと思っています。採用にも関わっているので、一人でも多くの志ある方と一緒に働けたら嬉しいですね。

 看護師としてスタートした時は、こんなに早く管理職に就くとは思ってませんでした。しかし、真摯に利用者さんと関わっていく中で仕事の幅がとても広がったと感じています。今も悩むことはありますが、基本的に楽しく働くことができています。まわりに相談しながら、失敗や困難を乗り越えながら、自分も会社も良い方向に成長していけたら嬉しいです。

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